さかなや別邸
飯島(山崎ハウジング)
まずは無事、北千住2号店のご出店おめでとうございます。普段、TV取材等はお断りされているとお聞きしていましたので、貴重なお時間ありがとうございます。
関野様(さかなや別邸・経営者兼店長)
いえいえ。こちらこそよろしくお願いします。
飯島(山崎ハウジング)
関野様が出店されている1軒目の「市場食堂さかなや」に続いて、このお店は2軒目「さかなや別邸」とされていますが、こちらの店名はどのような経緯でつけられたのでしょうか?
関野様(さかなや別邸)
元々、長らく市場の仲買人をやっていて、お店を始めたときに仲卸が直営ということでネタにこだわりがあったのでストレートですが「さかなや」としました。1軒目は「居酒屋」で、今回(2件目)は「和食」という違いがあって、お店の作り方も含めて少し上品に「さかなや別邸」という名にしています。
飯島(山崎ハウジング)
仲買人のお話しがでましたが、ご自身でお店をされる前はどのようなご経験がおありなんでしょうか。
関野様(さかなや別邸)
実家が同じような割烹料理をしていて、そこを継ぐ予定でしたが、家に入る前に親から魚を勉強してこいということで、千住市場の得意先に修行に出されました。最初は3年くらいと思っていたところ、実家も店を閉めてしまってかれこれ21年仲買をしていました。
飯島(山崎ハウジング)
21年!?どおりで千住でも魚料理と言えば、と言われている理由がわかりました。魚をみてこられたご経験の幅が違いますね。多少の違いはあるにせよ2店目も千住に出店されたのは何故でしょうか。
関野様(さかなや別邸)
モデルにしたお店が新橋にあって、そこも魚料理を中心にしているところですが、1店目でしっかり足場をきずいて、2店目、3店目と近場に複数お店を出して、それぞれが近場で連携して店を効率よくまわしています。うちも千住で同じようにしようと、近場でより駅に近く人通りの多いエリアへ出店しました。
飯島(山崎ハウジング)
1店目は住宅街の中にポツンとある立地で、知る人ぞ知る的なお店ですよね。お店の前はあまり人が歩いていないのに、中は満席で、私も関野さんと知り合う前に会社帰りに夜飲みに行ったら入れませんでした。あそこで入れないと他にお店がないので結局会社の近くまで戻ってきてしまいました。こちらのお店は駅近なので助かる方も多いかと思いますが、コンセプトやサービスの違いなどありますか?
関野様(さかなや別邸)
駅には近くて人通りもありますが、むしろ落ち着いて魚とお酒を楽しめる店にしようと思っています。これまでのお客様を大切にしたいので、飲み屋街の近くですが、気軽な2軒目というよりは、外から店内があまり見えないように入口の引き戸を二重にして間に石を敷き詰めたスペースを設けるなどして少し敷居は高めにしています。分かり易い違い(1軒目との)としては、例えば女将さんが和服を着て接客しています。テナントの面積もこちらの方が広いですが、座席数は少なくなっていて、本来、40席くらいつくれる面積ですが、20席ちょっとにして、喫煙ルームもつくりお客様の快適性を重視しました。カウンターをメインに大きくとって、気配り、目配りができる店づくりということです。
飯島(山崎ハウジング)
うーん、随所にゆったりとすごしてもらうための配慮がありますね。内装は極めてシンプルで落ち着いた空間で、上品さがただよっていますね。このカウンターは幅も広めで、ネタをさばいている様子がよくみえるつくりでいいですね。
関野様(さかなや別邸)
このネタケースを低くしてサラしタイプのカウンターは千住ではまだ少ないのでやりたかったことのひとつです。
飯島(山崎ハウジング)
先日、レセプションに招待いただいたときのコース料理は、高級な食材ばかりで、その上量も多くて驚いたのですが、実際に出されているコースですか?
関野様(さかなや別邸)
あれは3つある中で1番安価なコースです。それでも6千円ですが、都心の料理屋だと1万円前後になると思います。千住という土地柄からなるべく良いものをお安く提供していこうと思っています。
飯島(山崎ハウジング)
どれも美味しかったのですが、特にお客様に味わっていただきたいもの、さかなやとして自信をもっているのは何でしょうか。
関野様(さかなや別邸)
お刺身、生もの、お造りです。うちは、2名様でも4名様でもお電話いただいた際に、コースを注文されないお客様でも大人人数分のお造り(刺身の盛り合わせ)だけはご用意させていただいています。刺身は、赤身白身問わず天然もので最低3日間以上熟成(氷温冷蔵)させて旨味と甘みを引き出して最高の状態で召し上がっていただきます。ここまで拘り抜いているお店は少ないと思います。これは市場にいるときに大分勉強したことです。ぜひ食べ比べてみてください。
飯島(山崎ハウジング)
いやいやいや、あのお刺身は美味しいけど何が違うのかと思っていましたが、そこまで手の込んだものだったのですね。納得です。関野様、ありがとうございました。
後書き
オープン記念のレセプションにお声がけいただきました。折角ですので、そのときのお料理も紹介します。写真がコース料理で、でてきたものです。これが一番下のコースって、、、千住も変わってきました。
前菜: チーズ豆腐アボカドソース掛け
ずわい蟹とアスパラの棒春巻き
お造り: 天然インドマグロ、首折れ〆鯖、石垣貝、関真鯛、剣先烏賊
これ、一人前です。。
焼物:のど黒塩焼き
日本海まで行かなくても食べられます!この選択センスいいですね。
酢ノ物: 毛蟹と生きくらげの酢ノ物
蒸し物: 夏の土瓶蒸し 松茸!ハモ! 高級食材が続きます。。
食事: 鯛めし・香ノ物・汁物
この他、最後にデザートが出てきます。